2013年11月12日火曜日

15万避難住民全員が帰還条件の「20ミリシーベルト」で暮らすと、150人から1200人ががんで死ぬ

きのう11日、原子力規制員会は有識者会合において、東電福島第一原発事故で避難した住民の帰還条件として、年間被曝量を20ミリシーベルト以下とすることを了承したという。

仮に約15万人とされる避難住民全員が20ミリシーベルトの放射能汚染地域で暮らすとして、その放射能の影響による、がんで死亡する数を原子力専門家と原子力推進専門機関の基準で計算してみた。

すると、専門家である小出裕章氏の基準では1200人、放射線リスクを過小評価しているとされる国際放射線防護委員会(ICRP)の基準でも150人が死亡するという結果が出た。

この基準値は国際社会でよく知られているものであり、日本の原子力規制員会も政府も、もちろん承知しているはずだ。

ということは、国はミニマムで150人の死亡を容認することになる。

また欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学議長のクリス・バズビー英アルスター大客員教授は「子どもの年間被曝量20ミリシーベルトは犯罪的で無責任」と述べている。

この「帰還条件20ミリシーベルト」を客観的に評価すると殺人的行為ということになるのだが……。

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